2026/01/14 12:42
ペットと過ごす日々は、忙しい日常の中に癒やしや安らぎをもたらしてくれる大切な時間です。
仕事や家庭、健康管理などに追われる中で、ペットの存在に支えられていると感じる方も多いでしょう。
一方で、そうした時間が永遠ではないことや、「いつか訪れる別れ」を、日常の中で意識する機会は多くありません。
ペットが家族の一員として生活に深く溶け込んでいるからこそ、その喪失を想像することを避けたまま日々を過ごしてしまう側面もあるのではないでしょうか。
では実際に、飼い主は日常生活の中でペットとどのように向き合い、また別れに対してどのような意識を持っているのでしょうか。
そこで今回、ペットの葬送品を開発・販売する「munino」を運営する株式会社ベストは、犬を飼育した経験のある20~60代の方を対象に、「犬の飼育者における日常生活の実態とペットロス」に関する調査を行いました。
調査概要:「犬の飼育者における日常生活の実態とペットロス」に関する調査
【調査期間】2025年12月9日(火)~2025年12月10日(水)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,008人
【調査対象】調査回答時に犬を飼育した経験のある20~60代と回答したモニター
【調査元】株式会社ベスト(https://shop.munino.net/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
< 犬との幸せは特別な出来事より「日常のふれあい」にあった >
はじめに、ペットと過ごす日常生活の中で、飼い主はどのような場面に幸福感を感じているのか尋ねました。

「ペットと過ごしていて『幸せを感じる』とき」について尋ねたところ、『甘えてきたとき(36.7%)』と回答した方が最も多く、『寝顔を見ているとき(25.8%)』『散歩やおでかけを一緒に楽しんでいるとき(25.5%)』と続きました。
自発的に甘えてきたり、無防備な寝顔を見せたりするとき、飼い主は「信頼されている」「受け入れられている」と実感しやすく、それが安心感や満たされた気持ちを生んでいるのかもしれません。
散歩や外出といった日常を共にする時間も上位に挙がっており、特別なイベントではなく、日々の生活を共有することが幸福感につながっている様子がうかがえます。

「ペットを飼ううえで意識していること」について尋ねたところ、『体調や病気のチェック(50.9%)』が最も多く、『スキンシップ・声かけ(46.9%)』『ごはんの質や栄養バランス(38.5%)』と続きました。
飼い主にとってペットの健康管理は、日常の中でも特に大切にされているようです。
また、「スキンシップ・声かけ」も高い割合を占め、健康維持だけでなく、日々の関わりそのものを大切にしている様子がうかがえます。
こうした思いは、日々のお手入れや体のケアにはどのようにあらわれているのでしょうか。
「ペットの『お手入れや体のケア』で最も力を入れているもの」について尋ねたところ、『ブラッシングや抜け毛のケア(24.4%)』が最多となり、『歯磨きなどのデンタルケア(22.7%)』『シャンプーや足拭きなどの衛生ケア(19.6%)』と続きました。
いずれも日常生活の中で取り入れやすいケアが中心となっています。
ブラッシングや歯磨きは、健康のためだけでなく、触れ合う時間を自然につくれる点も、続けやすさにつながっていると考えられます。
そんな、ペットとの印象的な思い出について詳しくうかがいました。
■ペットとの印象的な思い出を教えてください
・自分が泣いているときにいつも顔を舐めに来てくれたこと(20代/女性/公務員)
・自分の子どもが生まれると、必ず赤ちゃんと一緒に寝ていること(30代/女性/専業主婦)
・落ち込んでいるときもそばに来てくれたとき(30代/男性/会社員)
・犬友ができた(40代/女性/専業主婦)
・犬の散歩を通じて、ご近所の距離が縮んだ(50代/男性/公務員)
・帰宅したときに、大喜びすること(60代/男性/会社員)
散歩をきっかけに人とのつながりが生まれたという声や、産まれた子どもと自然に関わる姿など、犬との暮らしが日々の人間関係や家族の時間に溶け込んでいる様子が伝わります。
また、落ち込んだときや悲しいときにそばにいてくれたというエピソードも見られ、犬は言葉を交わさなくても気持ちに寄り添ってくれる存在であることがわかります。こうした日常の積み重ねが、心に残る「思い出」として大切にされているのではないでしょうか。
一方で、このような穏やかな日常を過ごしている中では、ペットとの別れについてまで意識する機会はそう多くないのかもしれません。
< 多くの飼い主が経験する別れと、気持ちを整理するための向き合い方 >
では、犬の飼育経験者の中で、実際にペットとの別れを経験したことがある方はどの程度いるのでしょうか。

「ペットを亡くした経験があるか」について尋ねたところ、約8割の方が『はい(80.2%)』と回答しました。
犬を飼育した経験のある方の多くが、ペットとの別れを経験していることがわかりました。
実際に別れに直面したとき、飼い主はどのように気持ちと向き合い、どのような行動をとっているのでしょうか。
前の質問で『はい』と回答した方に、「亡くしたペットの供養や想い出を残すための行動をしたか」について尋ねたところ、8割以上の方が『はい(83.7%)』と回答しました。
多くの方がペットを亡くしたあとに何らかの行動をとっていることから、別れをきっかけに、それぞれの形で喪失感と向き合っている様子が見られました。
供養や想い出を残す行動は、形式的な儀式というよりも、気持ちを整理するための一つの区切りとして選ばれているのかもしれません。
では、具体的にはどのように向き合っているのでしょうか。
ここからは、「亡くしたペットの供養や想い出を残すための行動をした」と回答した方にうかがいました。

「ペットの供養や想い出を残すために行ったこと」について尋ねたところ、『葬儀・火葬を行った(57.8%)』と回答した方が最も多く、『遺影や写真を飾った(45.9%)』『お気に入りの写真をアルバムやフォトブックにまとめた(39.1%)』『遺毛や遺骨を保管・加工してメモリアルグッズをつくった(34.5%)』と続きました。
葬儀や火葬といった節目となる行動以外にも、「写真を飾る」「アルバムにまとめる」など、日常の中で想い出に触れられる形が多く選ばれています。
別れの場面だけで完結させるのではなく、その後の生活の中でもペットを近くに感じていたいという気持ちが反映されているのかもしれません。
また、「メモリアルグッズをつくった」と回答した方も多く、思い出を形として残すことで、少しずつ気持ちを整理しようとする様子もうかがえます。
飼い主それぞれの方法で別れと向き合っているようです。
また、「ペットの供養や想い出を残す行動をした理由」について尋ねたところ、『手元に思い出として残るものが欲しかったから(46.0%)』と回答した方が最も多く、『感謝の気持ちを伝えたかったから(44.2%)』『気持ちに区切りをつけたかったから(29.7%)』と続きました。
供養や想い出を残す行動は、別れの直後だけでなく、その後もペットとの時間を思い返すためにしている方が多いのかもしれません。
「気持ちに区切りをつけたかった」「後悔を少しでも減らしたかった」という回答も見られ、供養や想い出を残す行動が、感情を整理するための一つの手段になっている様子もうかがえます。
< 別れのあとに残る後悔と、今後への備え >
ペットの別れと向き合ったあと、振り返って「こうしておけばよかった」と感じたことはあるのでしょうか。
ここからは、「ペットを亡くした経験がある」と回答した方にうかがいました。

「ペットが亡くなったあとにどのようなことを後悔したか」について尋ねたところ、『一緒に過ごす時間をもっとつくっておけばよかった(38.4%)』と回答した方が最も多く、『健康管理や通院・治療にもっと気を配っておけばよかった(25.4%)』『もっと話しかけたり、気持ちを伝えたりしておけばよかった(23.5%)』と続きました。
特別な出来事というよりも、日常の過ごし方や関わり方を振り返る声が多く見られました。
別れを経験したことで、これまで何気なく過ごしていた時間や関係の大切さを、あらためて感じた飼い主が多かったのかもしれません。
最後に、「今後、ペットとの別れに備えてどのようなことをしておきたいか」について尋ねたところ、『一緒に過ごす時間を意識的に増やしたい(43.6%)』と回答した方が最も多く、『最期のときに後悔しないような接し方を考えたい(35.9%)』『写真や動画をもっと残したい(34.3%)』と続きました。
今後に向けて意識したいこととして、「一緒に過ごす時間を増やしたい」「後悔しない接し方を考えたい」といった、日常の過ごし方に関する項目が多く並んでいます。これまでの経験を踏まえ、これからの時間をより大切にしたいと考える方が多いことがうかがえます。
一方で、葬儀や火葬の流れを事前に知っておきたい、メモリアルグッズなどの選択肢を把握しておきたいといった回答も一定数見られました。
日常の過ごし方を意識しながらも、いざという場面に備えて後悔のないよう、あらかじめ情報を知っておきたいと考える方もいるようです。
まとめ:犬との暮らしが支える日常と、別れから考えるこれからの時間
今回の調査を通じて、犬と暮らす飼い主の多くが、特別なイベントや旅行ではなく、「愛犬が甘えてくる瞬間」や「無防備な寝顔」、「毎日の散歩」といった日常のささいなひとときにこそ、幸福感を感じていることが明らかになりました。
また、散歩をきっかけに近所の人と自然に会話が生まれたり、気分が沈んだときにそっとそばにいてくれたりと、犬が日常のさまざまな場面で飼い主に寄り添っている様子がうかがえます。
一方で、犬を飼育した経験のある多くの方が、実際にペットとの別れを経験していました。
別れのあとには、葬儀や火葬を行ったり、写真を飾ったり、メモリアルグッズを残したりと、それぞれの方法で気持ちと向き合う行動が取られていました。供養や想い出を残す行動は、形式的な儀式というよりも、気持ちを整理するためのものとして選ばれているのかもしれません。
別れを経験したからこそ、「もっと一緒に過ごせばよかった」「日々の関わりを大切にすればよかった」といった後悔の声も多く挙がりました。
普段の何気ない時間を振り返る内容が中心であることから、犬との関係が日常そのものに深く根付いていたこともわかります。
また、葬儀や火葬の流れ、供養やメモリアルの選択肢について、事前に知っておきたかったと感じている声も一定数見られました。日常を大切に過ごすことと同時に、「そのとき」を迎えた際に慌てず、自分なりに納得のいく選択をするためには、今のうちから情報に触れておくことも、ひとつの備えと言えるのかもしれません。
そのときを迎えてもいつまでも共に歩めるように、muninoはずっと一緒にいたいと願う日々の暮らしに寄りそいます。飼い主さんが感じるペットとの別れへの不安や辛さを軽くしたいと考えており、ペットがそのときを迎えてしまっても、心のこりを少しでも減らせるようそのお手伝いができればと思っています。
